「材料費をケチる」ことが、お店にもたらす本当のリスク

お店を続けていく上で、色々な経費がかかりますよね。

少しでもコストを抑えたい、特に仕入れに直接関わる材料費を安く済ませたい、と考えることもあるかも知れません。

しかし、ちょっと待ってください。その材料費の節約が、実は将来のお店を危うくする、深い落とし穴になる可能性があるんです。

他の商売、例えば飲食業や物販業と比べて、理美容室の経営にはユニークな点があります。

お店の売上に対して、家賃や人件費といった「毎月決まってかかるお金(固定費)」の割合がとても大きいんですね。

一方で、パーマ液やカラー剤、シャンプーなどの「材料費」は、売上に対して、そんなに大きな割合を占めていないことが多いんです。

例えば月100万円の売上があるお店で、材料費が10万円だとしましょう。

この材料費を、一生懸命頑張って1割、つまり1万円だけ節約できたとしても、お店全体の利益への影響は本当にわずかです。

ところが、このわずかな節約のために材料の質を落としたりケチると、何が起きるでしょうか?

まず、お客様の髪の仕上がりが、正直に悪くなります。

ツヤが出にくくなったり、手触りがゴワついたり、パーマの持ちが悪くなったり…。

ベテランの先生方なら、使っている材料の質の違いはすぐに分かると思いますが、それはお客様も同じです。

特に、いつも来てくださる「違いがわかる上客」ほど、この変化に気づき、静かに足が遠のいてしまうことがあります。

そして、何より恐ろしいのが、この「仕上がりの悪さ」が原因でお客様が不満を持ち、それが「逆目コミ」「逆口コミ」として広がることです。

良い噂はなかなか広まらなくても、悪い噂はあっという間に広がるものです。

「あそこのお店に行ったら髪が傷んだ」「前より手入れがやりにくくなった」そんな声が、せっかく築いてきたお店の評判を傷つけてしまいます。

たった1万円の材料費削減のために、数人のお客様を失ったら、それこそ数万円、数十万円の売上を失うことになり、まさに「元も子もない」状態です。

それに、材料費を毎年1割削減することは、10年も続けられませんよね。せいぜい2~3年で行き止まりでは?

理美容室のすごいところは、お客様のヘアスタイルがそのまま「動く広告塔」になることです。

キレイになった髪、手グシでサッと決まるスタイルは、お客様がお店を出てから次の来店までの間に、多くの人の目に触れます。 

これが「目コミ」と呼ばれる、最高の集客方法になるんです。

質の高い材料を使ってお客様を「美髪」にすることで、この「目コミ」の力を最大限に引き出すことができます。

料理人がどんなに腕が良くても、素材が悪ければ最高の料理が作れないのと同じで、技術力だけでは、材料の質の悪さを完全にカバーすることは難しいのです。

それに、理美容室は立地だけで勝負が決まるわけではありません。

多少立地が悪くても、あるいは経験年数やお店の規模にハンディがあっても、質の高い商品とそれを活かす技術、そしてお店独自の工夫があれば、十分強力な競争力を持つことができます。

たとえ立地が良くても、1日に対応できる顧客数は限られているから、立地の良さが、他の商売よりも「売り」にはなりにくいのが美容室です。

同じお客様が毎日来店するわけでもないから、多少遠くても、その店でしか出来ない、ステキな髪に仕上がるなら、来てくださいますよね。

良い材料にしっかり投資することは、お客様からの信頼を得て、「目コミ」による集客を促し、お店を長く繁盛させていくための、実は一番の近道!なのです。

目先の材料費をケチることは、お店の力を少しずつ削いでいくことにつながります。

それよりも、お客様の髪を最高に良い状態にするための高品質な材料に投資し、「来てよかった!」「また来たい!」と思ってもらえる顧客満足度アップを追求すること。

それこそが、理美容師としてのやりがいにもつながり、お店を末永く繁栄させていくための確かな道ではないでしょうか。

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会社名 オーガニック株式会社
代表者 大賀 高志
創業 1991年5月24日
郵便番号 〒615-8073
住所 京都府京都市西京区桂野里町50-91
適格請求書発行事業者登録番号 T3130001007937
業種

頭髪化粧品メーカー/美容商材発売元
(SSローション・パーマ液・シャンプー・リンスなど、自社企画の商品を国内メーカーさまに製造委託し、弊社から全国のサロンさまへ発送しております。)

特長のあるこだわりの理美容商材商品と、
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